さて今日は生まれてくる赤ちゃんをアレルギー疾患からまもるためにちょっとできること・・・
をご紹介します。
これをやったら大丈夫というわけではありませんが、参考になさってくださいね。
妊娠中の乳製品の摂取:日本において妊娠中から追跡調査した研究結果では、
乳製品を多くとっていた母親から生まれてくる赤ちゃんは湿疹が少なく、
チーズを多くとっていた母親では赤ちゃんの喘鳴、
ヨーグルトを多くとっていた母親では赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が少なかったということです。
どれくらいの量をとっていたのかというと
牛乳は195ml、ヨーグルトは82g、チーズは12gということで
やたらたくさん食べましょうというわけではありません。
(Ann Allergy Asthma Immunol 2014;113:82-)
一方、授乳中に牛乳をのまないようにしていた母親の母乳には、
牛乳中の主なたんぱく質であるカゼインやβラクトグロブリンにくっついて
赤ちゃんの体に入りにくくしてくれるカゼイン特異的IgA抗体、
βラクトグロブリン特異的IgA抗体が少ないことがわかりました。
このため、授乳中に牛乳を控えることはかえって
ミルクアレルギーを起こしやすいとも考えられています(Clin Exp Allergy 2014;44:69-78)。
いずれにしても体によいものをバランスよく食べていただくのが
おなかの赤ちゃんにもよいようですね。 今日も皆様にとっていいこと、素敵なことがいっぱいありますように!!